セラピストになってから今日まで本当に様々なことがありまさに激動の日々だった。
1日1日がそれまでの人生と比べ物にならないくらい色濃くて、1週間が3週間、1ヶ月が2〜3ヶ月くらいに感じることもしばしば。
普通に生きていたら、異性とデートやHなんて1週間に1〜2回位が妥当なところだろう。
それでも世の中一般的にはプレイボーイの部類に入るはずだ。
しかしセラピストをやっていたら、1日に2〜3人会うことはざらで、多い人だと1日に5,6人ということもざらにあるらしい。
1〜2日、1週間、長くて1ヶ月間の貸切コースというものもあるので、1年365日のうち、かなり多くの時間をお客さんと過ごすことになる。
お客さんといる時は1人でいる時のようにぼーっとしてる時間はなく、常に何かを一緒にしているか話しているかしているので、常時一定の気を張っている状態、いわば緊張状態である。
起きる出来事も、経験も通常の何倍も体験するので結果として長い日数年月が短い期間に経過したように感じるのだと思う。
そして何より、”女性”を人の何倍も何十倍も経験することになる。
一見、めちゃくちゃ羨ましいことに聞こえるかもしれない。
自分も最初はそう思っていた、、、
いや、今も男としてかなり羨ましがられる立場にはあると思う。
しかし、最大のデメリットがそこには潜んでいたのだ。
それは、
女性に興奮しにくくなる
ということ。
これは唯一セラピストになった時には想像もしていなかった誤算だった。
一男性として女性が好きで、こんな素晴らしい仕事はないとはじめたセラピストだったが、毎日数多の女性と会いHなことを繰り返すうちに、裸に興奮しなくなってくるのだ。
何とも贅沢な悩みじゃないかと思うかもしれないが、これは男性としては死活問題に匹敵する。
人生の楽しみの中でかなりのウェイトを占める性欲がなくなるまたは少なくなるというのは、人生の意味を考え始めるキッカケに十分になり得る。
似た話として風俗嬢が男のペニスや裸を見ても何も思わなくなるというのはどこかで聞いたこともあるだろう。
これは女性用風俗で働くセラピストでも同じだったのだ。
性感の最中に、男性女風セラピストのあそこが無反応だったということは意外と経験したことのある女風ユーザーも多いのではないだろうか。
セラピストあるあるとしても有名なことだろう。
どうか、セラピストのペニスが無反応でも責めないであげて欲しいし、自分に魅力がないんだなどと落ち込まないでほしい。
これは一種の女風セラピストの職業病なのである。
おそらく、セラピストをやめて一般男性に戻りしばらく女性の裸を見ない期間を設ければ自然と治るのであろう。
ただし、セラピストで居続ける限りはこの職業病を受け止め、向き合っていがなければならない。
好きなことを仕事にすると好きじゃなくなるとよく言うが、まさにこれがその一例なのだろう。
自分もこの職業病としっかりと向き合ってこれからもセラピストという仕事を邁進していきたい。